メリット・デメリット

系統用蓄電池ビジネスのメリットから導入時の注意点などについて、ポイントをまとめてご紹介します。系統用蓄電池の導入、事業参入をご検討中の方は、ぜひお役立てください。


メリット|高利回り投資商品として注目UP

市場取引ベースの値差を利用したビジネスモデルは、その投資的側面から高利回り商品として注目されています。日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場・時間前市場をはじめ、需給調整市場や容量市場に参加し電力を売買することで高い収益が期待できます。



さらに、近年注目度が高まっている理由として以下の要因が考えられます。


● 太陽光発電と比較して立地による収益変化が少ない

● JEPXの値差が拡大傾向

● 市場規模が大幅に拡大見込み


売買のタイミングさえ間違えなければ、安定的な利益が見込めます。
また国内では、系統混雑緩和対策として系統用蓄電池を活用するなど、新たな収入スキームの構築が期待されています。



デメリット|投資予見性が低い

初期投資が高額なことに加え、収益に市場価格の変動が大きく影響することから、系統用蓄電池ビジネスは投資回収の見通しが立てづらい特性があります。



しかしながら、2024年度からは以下の要因から長期予見性を高め、安定的に容量収入を得られることが期待されています。

● 容量市場の実運用開始

● 長期脱炭素電源オークションの初回応札開始

● 需給調整市場における全メニューの開設

また、市場動向の予測精度が高い運用システムやアグリゲーターの選定を行うことも重要です。Grid Biz.では専任マネージャーが在中し高精度の運用やサービスのご案内も可能です。



デメリット|定期的なメンテナンスが必要

系統用蓄電池が故障すると火災や二次災害が起こる危険性があるのはもちろん、故障により稼働が停止すれば事業収益へ直接影響するため、リスク軽減のためにも定期的に専門業者へ継続的なメンテナンスを依頼する必要があります。また、予定する稼働年数に比べ製品の保証期間が短いことがほとんどであるため、機器保証の延長も視野に事業検討することもおすすめです。



事業検討における注意点

● 専門的な参入障壁

● 蓄電池の劣化率を想定した運用が必要

● 充放電時のロス率を踏まえた導入検討が必要



まとめ

2022 年5月の電気事業法改正において、電力系統に直接接続する10MW以上の大型蓄電池は蓄電所として「発電事業」に位置付けられました。

系統用蓄電池の連携申し込みがここ数年で爆発的に増えていることからも、国内の注目度が高く導入を検討する業者が増えていることは明らかです。国からの補助金など支援が手厚い今だからこそ、導入費用も抑えられる状況にあるため各種制度を活用して系統用蓄電池の導入を検討されてはいかがでしょうか。

Grid Biz.は、系統用蓄電池ビジネスを行う用地選定から設置工事、設置後の保守メンテナンスや運用に必要なアグリゲーションまで、最新技術と豊富なノウハウにより一貫したサービスをご提供します。導入に関する困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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